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2010年04月16日

新着商品紹介#18

『R.マテスの絵本』
〜チェコ絵本黄金期を代表する作家〜

1920~30年代、旧チェコ・スロヴァキアの書籍を手に取ると、木材の感触を残す紙質、丁寧に重ねられた色、表紙の厚さ、その印刷物一つ一つにこだわりを感じます。例を挙げれば、当時の小説の装丁のデザインを手がけたヨゼフ・チャペックは、日本の小学校や病院などで見かける床材リノリウムを版下にして、曲線に融通が効かない性質を利用して独特な装丁デザインを生み出しました。しかも、リノリウム版下は二千部も刷れば壊れてしまう素材です。つまり、たったそれしか印刷できないということです。いかに書物一冊に入魂されていたかが分かります。何万部と出版される現代書籍とは、本自体の持つ意味が違います。また、はろー書店に入ってきたカレル・チャペックの戯曲の背表紙には、「浅草の小劇場で上演ーARIGATOUGOZAIMASU」なんて印刷を見つけた事があります。この時代の日本とチェコは文化的に心温まる交流があったのが伺えます。そんな時代のさなか、チェコを代表する絵本作家(画家)にルドルフ・マテスがいます。

R・マテスの絵本には、大きく分けて3種類あります。語り継がれてきた人間世界が舞台のクラシックストーリー、チェコの民話や歌、動物世界です。その中から、特に評価が高く、入手困難な「動物世界」のものが今回入荷しましたのでご紹介します。


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'ZVONKY' 1931年チェコ・スロヴァキア出版・初版 著:ヤン・イェリーネク 絵:ルドルフ・マテス
農地に実る小麦の穂、森の木々、野生の花々を背景に、動物たちが登場し、大自然の詩が唱われています。タイトル、ZVONKY=ズヴォンキーとは「ベルが鳴る」の意味で、鈴のように花が鳴る様子をこの本では示しています。サブタイトルは「花々の仲間たち」。豊かな自然の中、営む動物たちの絵には、幸せを感じます。でも、後半ニワトリが車で猛走してるページが突然現れ、その幸福感をかき消させれてしまいます。自分と自然を僕は考えてしまいました。すごい本だなあって思います。また、この本は国際こども図書館にも所蔵されているチェコの希少な本です。

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'POHADKA LESA' 1947年度版チェコ・スロヴァキア 著:ヨゼフ・コジーシェク 絵:ルドルフ・マテス
「森のおはなし」と題された本書には、「発表」「裕福なハリネズミ」「うさぎの休暇」など、全10話が収録されています。何色も刷り重ねられた全編カラーの非常に美しい本です。

投稿者 HELLO BOOKSTORE : 2010年04月16日 13:52