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2005年09月08日
2005年7月 フランス、ベルギーへの旅 PART3
旅の終わりはブリュッセル〜ノルマンディー地方〜パリ。
□ 混ざりあう地点、ブリュッセル
PART2ではベルギー北部アントワープを紹介しましたが、アントワープからオランダ国境はすぐ。
だから日常ではオランダ語が頻繁に使われているのだが、わずか50km南下したここブリュッセルではフランス語が主。
身の回りの半径50km先を想像してみて。僕らを取り巻く環境で全く異なる言語を話すってこと、考えられないじゃない?ベルギーの街や村を訪れて、もっと興味深いのは「民族」。アントワープのような北部は、オランダ人同様、ゲルマンが濃いし、南下してフランスに近づくにつれてラテン色が濃くなっていく。
それに比例して、音楽ジャンルが変化していくのが、レコード屋さんを覗くとわかるのね。
フランスへ向かうにつれて、俄然!サンバ、ボッサ、タンゴなど、南米(ラテン)の色濃い音が増えてくる。
逆に北(ベルギー北部、オランダ)へ向かってくと、ロックやテクノなど、機械的な音が増えてきます。
─北は直線的で南は曲線的─そんな感じがする。
それは使用言語の音にも比例するから面白い。ドイツ語は角張ってて、フランス語は柔らかい・・そんな感じ(?)
前置きが長くなっちゃったけど、このブリュッセルのレコード屋さんの写真を見て。
お客さんのカップルの男性はゲルマンの血が濃いでしょ。女性とレコード屋の兄ちゃんはラテンが濃いでしょ。(ビール持っているのは僕)
オランダ・アムステルダムからパリとの丁度中間点に位置するブリュッセルは、民族の合流地点都市のような印象を僕は受けています。ここブリュッセルは、混ざり合う民族、そして混ざり合う音楽の地点。
そして、そこが僕が大好きに思うブリュッセルです。
このレコード屋さんでは、みんなでビールを飲みながら、そこにあるレコードをかけて、ダンスして大盛り上がり!楽しかったなぁ。
ホテルまで帰る間、道行く人を見ながら「おれ何民族だっけ?」とふと考えました。
そして、「日本に住んでいたら、こんなこと考えないな」そう思ったわけです。
民族性を考えないで生きていける環境が幸か不幸かは分からないけれど、
世界の中に入るときには意識せずにはいられないことだし、自分を理解するにも大切なことの気がします。
□ フランス・ノルマンディー地方の牛たち。
「白い牛」見た事ありますか?僕は酪農地方、北海道在住&育ちなので、割と牛には免疫があるほうです。
でもね、こうした白い牛を見たのははじめて。最初は遠目に見たから、それが何なのか判らなかった。
ジュゴンっているでしょ、海の生物。印象がそれ。だから滑稽だったんだよ─野原にジュゴン─と思っちゃってね。
車を止めて、5、6百メートル先にいるそれに行く途中に、やけに土が柔らかいので、下を見てみるとうんこだらけ。
もう手遅れ。グチャグチャと漕いで近寄っていくうちに、それが牛だと判った。
そして遠目から写真したのがこの方達。白い牛が揃って「じっ」とこちらを見る姿は結構不気味なもんだよ。
ノルマンディーってカマンベールチーズが有名なんだけど、この方たち、カマンベールチーズみたいだよね。
ノルマンディーでカマンベールチーズを買って来たんだけど、この方たちを見てから牛を食ってる感じがするの。
食品とその原材料を生む生物が一体化したイメージを持つってさ、何か不思議な感じ。
本当の意味で、自然食品ってこういうことをいうのかね・・・。
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この写真は、フランス・海辺の街ブローニュ・シュール・メールのホテルの窓から見えるノートルダム寺院。寺院の中に入ったら、たまたまパイプオルガンの演奏会がありました。すごいねーパイプオルガンって!ふっとい音が大ホールの石壁に反響して、体がホールの上、いや・・・宇宙へ持ち上げられそうな感覚だったよ。
□ パリの好きなところ
しかし、パリっていう街は何でもかんでも高い。朝飯をカフェで食ったらまあ、¥1,000は下らないでしょう。
ホテルは高いし、とにかく全てが高い。もちろん安いものもあるよ。けど、安い食べ物は本当に安い味しかしない。
けど、行っちゃうんだよね。古い性質を持つパリを求めて・・・。
結局、今回の旅の閉めもパリへ行っちゃった。
皆さんは「男と女のいる舗道」というゴダール監督の映画を見たことはありますか?
くらーいモノトーンの映像で作られた娼婦が主人公の映画。とにかくセリフや何から何まで雨曇りのような印象を受ける映画。その他、ブラッサイというカメラマンがいるんだけど、彼はルーマニア〜ブダペスト、そして最後に行き着く先パリで生涯を閉じるんだけど、彼もまた社会の裏側を愛して、夜のパリ、娼婦などを撮っていたのね。彼の写真もまた、霧に包まれたようなあやふやで秘密をいっぱい含んでいるような印象を受けるのね。
僕はそんな印象を抱き続けてきたパリが好きで好きでたまらない。だから行っちゃう。
僕はよくモンマルトルで娼婦さんに声を掛けられるのね。「お元気?」って。
今回の旅でも、「お元気?」っていわれたのね。僕は「まあまあだね」って言うと、「わたしもまあまあ」って言ったんだよ。その瞬間に彼女が見せた表情がさ、何とも言い難いムードを持っていて「きれいだな」と思った。口に出して「あなたはきれいだね」って言うと連れ込まれるので、心で言って、口で「良い夜を」って言って僕は去ったんだけど、そのたった一瞬がさ、映画1本分はあったね。僕が2〜3歩先へ歩き出したら「安くするわ」と言われて、「台無しじゃないか」と思ったけど、彼女の為に忘れる事にした。街自体に僕の好きなパリはあまり見ることはできないけど、今でも人には僕の好きなパリをたまに感じる事ができるんです。
クリニャンクールという蚤の市で有名な町外れの地区には、ルーツがジプシーの人たちがが集まるカフェがあってね、そこの人間模様も相当好き。ここも形容し難いので、今度「札幌人」という雑誌の創刊号を見てみて、僕がそこのことを書いてるから。そして機会があれば是非一人っきりで行ってみて。
とにかく、パリは高価だが、ぐっとくるシーンに巡り会う機会も多い街ですね。
今回の旅報告はこれでおしまい。
今度は10月にどこかへ行く予定ですので、またご報告したいと思っています。
読んでくれて、ありがとう。
では、また。
はろー書店 店主
投稿者 HELLO BOOKSTORE : 2005年09月08日 01:59